特集 検証・変革期の病院経営
急性期病院の経営—知彼知己 勝乃不殆 知地知天 勝乃可全
池澤 康郎
1
1東京医療生活協同組合
pp.777-783
発行日 2001年9月1日
Published Date 2001/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903364
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問題の設定
1.急転換しつつある昨今の医療制度の中で,一般(総合)病院がたくましく経営し,単に生き残るだけでなく発展していくにはどうすればよいか? が筆者に与えられたテーマである.
各病院の生い立ちや歴史はそれぞれ全く別々であって,十把一紮げに一般病院の経営方針を論ずるわけにはいかない.また,最近の医療制度や診療体制の様々な変更や改定のすべてについて対応策を直ちに立てる必要はないし,実際に立てる能力もない.すなわち,ここ数年にわたって厚生労働省(旧厚生省)がしきりに医療法を改定したり,社会保険診療報酬体系をもてあそんだり,最近は厚生労働省が「医療制度改革の課題と視点」を掲げたりしていて,その意図は鮮明に察知できるものの,自分の病院が当面,一所懸命に対応しなければならないのはその一部である.
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