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皮膚科スペシャリティナースについて—学会認定制度をめざして
佐藤 博子
1
Hiroko SATO
1
1福島県立医科大学看護学部基礎看護学部門(看護管理学)
pp.96-97
発行日 2016年2月1日
Published Date 2016/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412204653
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1. はじめに:看護師の資格制度について
ご存知の先生方も多いと思うが,現在,看護師の資格制度として日本看護協会の認定看護師制度,専門看護師制度がある.ほかにも領域ごとに資格が認定されている.看護師のみではなくコメディカルも含めての資格制度である財団法人認定の日本糖尿病療養指導士などが有名であろうか.そのほかに例を挙げると日本輸血・細胞治療学会では職種や輸血の種類ごとに認定しており,認定輸血検査技師,自己血輸血医師看護師,臨床輸血看護師,アフェレーシスナースなどがある.そして日本リウマチ財団では「生物学的製剤による治療など,リウマチ性疾患と治療環境が大きく変化し,他職種によるチーム医療の重要性がますます大きくなってきたことより…」とホームページで記載し,登録リウマチケア看護師の制度を発足した.また,厚生労働省により「特定看護師の研修制度」も始まっている.皮膚領域としては「創傷管理関連」「皮膚損傷に関わる薬剤投与関連」「ろう孔管理関連」などが関係すると考えられる.
そしてこのような医療環境の変化のなか,日本皮膚科学会(日皮会)においても嬉しいことに「学会認定スペシャリティナース」の育成を目指してワーキンググループを結成していただいた.
今回は,私のライフワークである「皮膚科看護師の育成」について,紹介させていただきたい.
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