Japanese
English
治療
動脈塞栓術直後に腫瘍減量術を行ったびまん性神経線維腫の1例
A case of diffuse plexiform neurofibroma surgically resected immediately after arterial embolization
松田 真由子
1
,
山崎 修
1
,
梅村 啓史
1
,
大塚 正樹
1
,
岩月 啓氏
1
,
松井 裕輔
2
,
生口 俊浩
2
Mayuko MATSUDA
1
,
Osamu YAMASAKI
1
,
Hiroshi UMEMURA
1
,
Masaki OTSUKA
1
,
Keiji IWATSUKI
1
,
Yusuke MATSUI
2
,
Toshihiro IGUCHI
2
1岡山大学大学院医歯薬学総合研究科皮膚科学分野
2岡山大学病院放射線科
1Departments of Dermatology, Okayama University Graduate School of Medicine, Dentistry and Pharmaceutical Sciences, Okayama, Japan
2Department of Radiology, Okayama University Medical School, Okayama, Japan
キーワード:
びまん性神経線維腫
,
神経線維腫症1型
,
動脈塞栓術
Keyword:
びまん性神経線維腫
,
神経線維腫症1型
,
動脈塞栓術
pp.77-81
発行日 2016年1月1日
Published Date 2016/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412204647
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要約 35歳,女性.出生時より全身にカフェオレ斑があり,神経線維腫症1型と診断されていた.34歳時に徐々に増大する臀部から大腿のびまん性神経線維腫について当科を紹介され受診した.臀部から左大腿に巨大な弁状から懸垂性の腫瘤を認め,全身に雀卵斑様色素斑,カフェオレ斑,小型の神経線維腫,高度の側彎症を認めた.腫瘍が巨大であるため分割切除を行う方針とした.全身麻酔下に選択的動脈塞栓術後,同日に腫瘍減量術を1年間に3回施行した.出血量は比較的少なく減量でき,QOLが改善した.選択的動脈塞栓術は,腫瘍切除術の数日前に施行されることが多く,同日に行った自験例と従来の方法と比較・検討した.同日に行った場合,患者の苦痛が少ないなどの利点が多くあり,選択肢の1つと考えた.
Copyright © 2016, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.