Japanese
English
症例報告
色素レーザーで改善した母斑様限局性被角血管腫の1例
A case of angiokeratoma circumscriptum naeviforme successfully treated with 595nm-long pulsed dye laser
日浦 梓
1
,
大原 國章
1
,
林 伸和
1
Azusa HIURA
1
,
Kuniaki OHARA
1
,
Nobukazu HAYASHI
1
1虎の門病院皮膚科
1Division of Dermatology, Toranomon Hospital, Tokyo, Japan
キーワード:
母斑様限局性被角血管腫
,
色素レーザー
,
Vbeam®
Keyword:
母斑様限局性被角血管腫
,
色素レーザー
,
Vbeam®
pp.925-928
発行日 2015年11月1日
Published Date 2015/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412204591
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要約 生後6か月,男児.生来,右前腕から上腕の外側を中心に角化を伴う地図状の紫紅色局面が多発し,肘頭部では出血を繰り返していた.臨床所見より母斑様限局性被角血管腫と診断した.外科的切除以外の治療を望んだため,色素レーザー(Vbeam®)を開始した.スポットサイズ7mm,1.5〜6msec,9〜12.5J/cm2の照射設定で合計11回の照射後(3歳1か月),紅斑は軽度残存するが角化は消失し,整容的に著明な改善を認めた.母斑様限局性被角血管腫に対する色素レーザーを用いた治療報告は少ない.治療の第一選択は手術だが,広範囲で手術が困難な例や関節を含むため術後の運動機能への影響が懸念される症例,手術を望まない症例などでの整容面での改善には,色素レーザーが有用であると考えた.
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