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書評 —著:大原 國章—大原アトラス2 皮膚付属器腫瘍
玉田 康彦
1
1玉田皮膚科
pp.797
発行日 2015年9月1日
Published Date 2015/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412204556
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本書は皮膚付属器腫瘍全般に渉って網羅されており,臨床と組織を対応させてわかりやすく解説されている.さらに他科領域の病変(部位特異的)や内臓癌の皮膚転移まで言及され,筆者の臨症経験の豊富さが窺われる.
序論のなかで筆者は「臨床情報からどこまで診断に迫れるかその訓練を常に行っていれば,いつか必ず良い報いがあります」と述べられており,問診,視診や触診の重要性が強調されている.そしてそれぞれの項目に特徴的な疾患群が記載され,本書ぺージも併記されているので見やすくて便利である.さらにダーモスコピーや超音波の画像を駆使して臨床診断を導きだす手順を詳しく教示してくれている.
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