Japanese
English
症例報告
両口角部に生じた結節性皮膚アミロイドーシスの1例
A case of cutaneous nodular amyloidosis of bilateral angle of the mouth
森 志朋
1
,
赤坂 俊英
1
Shiho MORI
1
,
Toshihide AKASAKA
1
1岩手医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Iwate Medical University, Morioka, Japan
キーワード:
アミロイドーシス
,
結節
,
形質細胞
Keyword:
アミロイドーシス
,
結節
,
形質細胞
pp.389-392
発行日 2015年5月1日
Published Date 2015/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412204454
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要約 53歳,男性.8か月前より両口角外側に皮疹が出現した.近医を受診し抗菌剤外用や抗菌剤内服治療を開始したが増大するため当科を受診した.両口角外側に米粒大から小豆大の丘疹が集簇し局面を形成していた.血液検査や胃・肝生検で異常所見はなく,皮疹部生検病理組織像で真皮から皮下組織にかけて淡紅色に染まる無構造物質の沈着を認めた.この物質はDFS染色で橙赤色に染色され沈着物辺縁の血管周囲には形質細胞が散見された.臨床および病理組織所見,血液検査や全身精査結果より結節性皮膚アミロイドーシスと診断した.各種外用治療やステロイド局所注射は無効であり外科的切除を行った.しかしながら多発例では稀に全身性アミロイドーシスへの移行が報告されているため長期にわたる経過観察が必要である.
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