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特集 代謝異常症・沈着症
Sjögren症候群に合併した萎縮性結節性皮膚アミロイドーシスの1例
Amyloidosis Cutis Nodularis Atrophicans Associated with Sjögren’s Syndrome
宮田 龍臣
1
,
竹中 祐子
1
,
川島 眞
1
Ryujin MIYATA
1
,
Yuko TAKENAKA
1
,
Makoto KAWASHIMA
1
1東京女子医科大学,皮膚科学教室(主任:川島 眞教授)
キーワード:
限局性結節性皮膚アミロイドーシス
,
萎縮性結節性皮膚アミロイドーシス
,
Sjögren症候群
,
形質細胞
Keyword:
限局性結節性皮膚アミロイドーシス
,
萎縮性結節性皮膚アミロイドーシス
,
Sjögren症候群
,
形質細胞
pp.1321-1324
発行日 2018年8月1日
Published Date 2018/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000907
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68歳,女性。30年来のSjögren症候群あり。6年前より腹部に結節を生じ,徐々に増数した。初診時,腹部や腰部に表面に皺を伴う拇指頭大までの淡黄色~淡紅褐色の結節が多発していた。病理組織学的に,真皮から脂肪組織に好酸性に染まる無構造物質が沈着していた。Dylon染色で無構造物質は橙赤色に染色され,過マンガン酸カリウム処理に抵抗性を示した。免疫組織化学染色で,抗AL(λ)抗体陽性,抗AA抗体や抗トランスサイレチン抗体は陰性であった。全身検査にて特記すべき異常なし。萎縮性結節性皮膚アミロイドーシスと診断した。AL(λ)優位の形質細胞浸潤があり,Sjögren症候群が発症に関与していると推測した。
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