Japanese
English
増刊号特集 最近のトピックス2015 Clinical Dermatology 2015
4.皮膚疾患治療のポイント
弾性ストッキングの選び方
Guide to select right compression stockings
広川 雅之
1
Masayuki HIROKAWA
1
1お茶の水血管外科クリニック
1Ochanomizu Vascular and Vein Clinic, Tokyo, Japan
キーワード:
弾性ストッキング
,
下肢静脈瘤
,
深部静脈血栓症
,
リンパ浮腫
,
血栓後遺症
Keyword:
弾性ストッキング
,
下肢静脈瘤
,
深部静脈血栓症
,
リンパ浮腫
,
血栓後遺症
pp.114-118
発行日 2015年4月10日
Published Date 2015/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412204418
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
summary
弾性ストッキングによる圧迫療法は静脈疾患やリンパ浮腫の治療や予防として行われ,使用目的に応じて適切なタイプやサイズ,圧迫圧,伸び硬度のストッキングを選択する.長さによってハイソックス,ストッキング,パンティストッキングに分類されるが,通常は着脱しやすいハイソックスタイプを第一選択とする.圧迫圧は下肢静脈瘤で皮膚炎がない場合は20〜30mmHg,うっ滞性皮膚炎を伴う場合は30〜40mmHg圧のストッキングを使用する.リンパ浮腫では30〜40mmHg以上の圧迫圧のストッキングを理学療法後の患肢の状態を維持する目的で使用する.無症状の下肢静脈瘤に対して進行予防の目的で弾性ストッキングは着用させない.適切なストッキングを選択しないと着用困難であったり合併症を生じるため,弾性ストッキングコンダクターの資格を持つコメディカルと協力しながら適切な圧迫療法を行う必要がある.
Copyright © 2015, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.