Japanese
English
症例報告
妊婦に生じた好酸球性膿疱性毛包炎—インドメタシン外用が奏効した1例
A pregnant female case of eosinophilic pustular folliculitis successfully treated by topical indomethacin
小林 紘子
1
,
壷井 聡史
1
,
米原 修治
2
,
能宗 紀雄
3
,
森本 謙一
1
Hiroko KOBAYASHI
1
,
Satoshi TSUBOI
1
,
Shuji YONEHARA
2
,
Norio NOSOU
3
,
Kenichi MORIMOTO
1
1尾道総合病院皮膚科
2尾道総合病院病理科
3能宗クリニック皮膚科
1Division of Dermatology, Onomichi General Hospital, Hiroshima, Japan
2Division of Pathology, Onomichi General Hospital, Hiroshima, Japan
3Division of Dermatology, Nosou Clinic, Hiroshima, Japan
キーワード:
好酸球性膿疱性毛包炎
,
インドメタシン
Keyword:
好酸球性膿疱性毛包炎
,
インドメタシン
pp.155-158
発行日 2015年2月1日
Published Date 2015/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412204308
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要約 37歳,女性.妊娠27週頃より右頰部に搔痒を伴う紅色丘疹が多発するようになり,ベクロメタゾンプロピオン酸エステルの外用したが改善しなかった.病理組織像にて,真皮の毛包周囲に好酸球を主体とする炎症細胞浸潤を認め,好酸球性膿疱性毛包炎(eosinophilic pustular folliculitis:EPF)と診断した.出産まではベクロメタゾンプロピオン酸エステルの外用のみを続けて行い,出産後からはアセトアミノフェン400mg/日の内服を追加したが改善しなかった.インドメタシン外用(インデバンクリーム®)を追加したところ約10日で皮疹は軽快した.インドメタシン外用中止後も皮疹の再燃はみられていない.EPFの治療はインドメタシン内服が第一選択だが,内服が難しい場合はまず外用を試してみるのも1つの選択肢と考えた.
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