Japanese
English
総説
皮膚科医のための発汗および汗腺機能の検査法
Practical Approach to Sweat Tests for Dermatologists
佐藤 賢三
1
,
武村 俊之
1
,
嵯峨 賢次
2
Kenzo SATO
1
,
Toshiyuki TAKEMURA
1
,
Kenji SAGA
2
1アイオワ大学医学部皮膚科学教室
2札幌医科大学皮膚科学教室
1Marshall Dermatology Research Laboratories, University of Iowa
2Department of Dermatology, Sapporo Medical College
キーワード:
温熱性発汗
,
コリン性発汗
,
β-アドレナリン性発汗
,
ヨード紙法
,
ヨード澱粉法
Keyword:
温熱性発汗
,
コリン性発汗
,
β-アドレナリン性発汗
,
ヨード紙法
,
ヨード澱粉法
pp.889-896
発行日 1989年8月1日
Published Date 1989/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412204183
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
発汗は体温調節のために人体にとり必要不可欠な現象である.体温調節以外にも皮膚の物理,生理的機能に発汗現象は関与していると推定され,各種の皮膚疾患においても直接的あるいは間接的に疾患の発症,経過に発汗現象は関与していると考えられる.しかし,いわゆる「発汗検査」が実地臨床の場において重視されているとはいいがたい.従来の発汗検査法は煩雑さ・清潔さ等の点で問題があり,外来あるいは病棟で容易に行い難いということがその理由の一つであろう.著者らは長年にわたり発汗の生理機構に関する基礎的研究を行うのみならず臨床的発汗検査法に種々の工夫を加えてきた.本稿では発汗検査法の実際的方法について簡潔に述べる.
Copyright © 1989, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.