Japanese
English
症例報告
遺伝性良性血管拡張症の家族例
A Familial Case of Hereditary Benign Telangiectasia
渡辺 真理子
1
,
富田 靖
1
,
小幡 正明
1
,
田上 八朗
1
,
林 富
2
Mariko WATANABE
1
,
Yasushi TOMITA
1
,
Masaaki OBATA
1
,
Hachiro TAGAMI
1
,
Yutaka HAYASHI
2
1東北大学医学部皮膚科学教室
2東北大学医学部小児外科学教室
1Department of Dermatology, Tohoku University School of Medicine
2Department of Pediatric Surgery, Tohoku University School of Medicine
キーワード:
血管拡張性紅斑
,
家族性
,
nevus flammeus
,
片側性母斑性血管拡張症
,
全身性本態性血管拡張症
Keyword:
血管拡張性紅斑
,
家族性
,
nevus flammeus
,
片側性母斑性血管拡張症
,
全身性本態性血管拡張症
pp.345-348
発行日 1989年4月1日
Published Date 1989/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412204079
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
2歳と5カ月の姉妹と29歳の父親にみられた遺伝性良性血管拡張症(hereditarybenign telangiectasia,以下HBTと略す)を報告した.本症は1971年,Ryan&Wellsにより提唱された.家族性に良性の血管拡張性の紅斑を認める疾患である.彼らのいずれの症例も紅斑は出生1年以降に出現しているが,私たちの3症例は出生時にすでに発疹を認めているので,HBTの先天型であると考えた.私たちの症例は,HBTの本邦における最初の報告例である.また,血管拡張を示す類似疾患との鑑別について考察を加えた.
Copyright © 1989, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.