Japanese
English
症例報告
Chlorpromazineによる光アレルギー性皮膚炎
Photoallergic Dermatitis Induced by Chlorpromazine
服部 邦之
1
,
高田 実
1
Kuniyuki HATTORI
1
,
Minoru TAKATA
1
1金沢大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Kanazawa University School of Medicine
キーワード:
chlorpromazine
,
光アレルギー性皮膚炎
,
光貼布試験
Keyword:
chlorpromazine
,
光アレルギー性皮膚炎
,
光貼布試験
pp.145-148
発行日 1989年2月1日
Published Date 1989/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412204045
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31歳,女.Chlorpromazine (CPZ)25mg筋注を受け,その2日後頸部に紅斑が出現した.5日後から日光を避けたが,15日後まで紅斑は新生し,最終的には露光部全体に及び,さらに非露光部にも少数の紅斑が生じた.CPZ注射10〜12日後の光照射試験ではUV-A照射部のみが陽性反応を示した(MED2.4J/cm2以下).光過敏性消失後,UV-A4.32J/cm2照射した光貼布試験ではCPZ1%〜1×10−4%で陽性反応が認められた.単色光照射による光貼布試験でCPZの作用波長は320〜360nmであった.感作時期は不明であったが,臨床症状と検査成績から本症例をCPZによる光アレルギー性皮膚炎と診断した.
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