Japanese
English
原著
胃癌を合併した全身性エリテマトーデスの1例
A Case of Systemic Lupus Erythematosus (SLE) with Cancer of the Stomach
碓井 美智子
1
,
島本 順子
1
,
水野 正晴
1
,
片岡 和洋
1
,
山本 昇壯
1
,
前田 元道
Michiko USUI
1
,
Yoriko SHIMAMOTO
1
,
Masaharu MIZUNO
1
,
Kazuhiro KATAOKA
1
,
Shoso YAMAMOTO
1
,
Motomichi MAEDA
1広島大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Hiroshima University School of Medicine
pp.215-219
発行日 1987年3月1日
Published Date 1987/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203621
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
46歳男性のSLE患者で経過中胃癌を合併した症例を報告した.症例は関節痛およびDLE様皮疹にて初発し,全身の関節痛,発熱などの全身症状の発現がみられ,入院時諸検査にてDLEが考えられたが,同時に胃癌を発見され胃全摘術を受けた.手術時,腫瘍はⅡc進行型硬性癌で,P1 Ho N4S2,Stage Ⅳの状態であり,充分なリンパ節郭清は施行し得なかった.本症例に対しステロイド療法は施行しなかったが,術後SLEの急性期の症状は徐々に消褪し興味ある臨床経過を示した.SLEと固型癌との関係について自験例を中心に文献的考察を加え報告した.
Copyright © 1987, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.