Japanese
English
原著
皮下型サルコイドーシスの1例
A Case of Sarcoidosis of Subcutaneous Type
武村 聡
1
,
鈴木 啓之
1
Satoshi TAKEMURA
1
,
Hiroyuki SUZUKI
1
1日本大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Nihon University School of Medicine
pp.983-987
発行日 1986年11月1日
Published Date 1986/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203553
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53歳,女性.初診3カ月前より飛蚊症,同2カ月前より咳嗽,労作時息切れを訴える.初診時,臀部左右にそれぞれ鳩卵大の皮下硬結1個ずつを触知する.組織像では皮下に限局した中心部に壊死を伴わない類上皮細胞肉芽腫の集塊を認め,さらに経気管支的肺生検にても同様に類上皮細胞肉芽腫の存在を確認した.BHL (+),両眼の虹彩毛様体炎および硝子体混濁(+),ツ反(—),血清リゾチーム値高値,血清アンギオテンシン転換酵素(ACE)値正常.ステロイド内服により諸症状は軽快,血清リゾチーム値,血清ACE値は著明な低下を認めた.なお,過去10年間の報告例について臨床的な比較検討を行い,血清ACE値の変動,由来についても若干触れた.
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