Japanese
English
症例報告
皮下型サルコイドーシスの1例
A case of subcutaneous sarcoidosis
嵯峨 兵太
1
,
石黒 直子
1
,
川島 眞
1
Hyota SAGA
1
,
Naoko ISHIGURO
1
,
Makoto KAWASHIMA
1
1東京女子医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Tokyo Women's Medical University
キーワード:
皮下型サルコイドーシス
,
テネイシン
Keyword:
皮下型サルコイドーシス
,
テネイシン
pp.843-846
発行日 2002年9月1日
Published Date 2002/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412904089
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52歳,女性既往に1979年発症の成人Still病がある.1998年2月に,当院内科にて両側肺門リンパ節腫脹と肺野の結節性陰影を,眼科ではブドウ膜炎を指摘され,サルコイドーシスとして経過観察されていた.同年10月頃に両下肢の皮疹に気付き,翌年8月当科受診時には,両大腿外側に鵞卵大の皮下硬結と紫褐色斑を,両下腿に褐色調の浸潤を触れる局面を認めた.病理組織像にて,真皮深層から脂肪織にかけて類上皮細胞肉芽腫を認め,皮下型サルコイドーシスと診断した.皮下硬結および局面は生検1か月後より軽快し始め,5か月後には消退した.免疫組織化学的検討にて肉芽腫内の細胞間質にテネイシンの発現を認め,消退過程におけるテネイシンの関与が示唆された.
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