Japanese
English
症例報告
広範囲に皮下硬結を呈した皮下型サルコイドーシスの1例
A case of sarcoidosis with extensive subcutaneous induration
中井 菜美
1
,
松岡 縁
1
,
多田 正憲
1
Nami NAKAI
1
,
Yukari MATSUOKA
1
,
Masanori TADA
1
1大阪警察病院皮膚科
1Department of Dermatology, Osaka Police Hospital
キーワード:
サルコイドーシス
,
皮下型
,
板状硬結
Keyword:
サルコイドーシス
,
皮下型
,
板状硬結
pp.1076-1078
発行日 2002年11月1日
Published Date 2002/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412904147
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57歳,女性.1998年10月,四肢伸側および臀部に,著明な熱感と疼痛を伴う板状の皮下硬結が出現した.生検での皮下脂肪織における非乾酪性類上皮細胞肉芽腫,両側肺門部リンパ節腫脹,ツ反陰性,血清ACEおよびリゾチーム高値より,皮下型サルコイドーシスと診断した.当初非ステロイド系消炎鎮痛剤のみを投与したが,経過中に眼病変が出現したためプレドニゾロン30mg/日の内服を開始した.反応はきわめて良好で,現在2.5mg/日にて経過観察中である.自験例は,高齢女性,四肢伸側の分布,糖尿病合併,良好な経過など,広範囲に板状硬結を呈する皮下型サルコイドーシス(extensive subcutaneous sarcoidosis)の臨床的特徴に合致すると考えた.
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