Japanese
English
原著
Variant型色素性乾皮症の1例
A Case of Xeroderma Pigmentosum Variant Type
上田 宏一
1
,
高橋 博之
1
,
西尾 千恵子
1
,
高橋 誠
1
,
久保 喜平
2
Kouichi UEDA
1
,
Hiroyuki TAKAHASHI
1
,
Chieko NISIO
1
,
Makoto TAKAHASHI
1
,
Yoshihira KUBO
2
1札幌医科大学皮膚科
2札幌医科大学放射線科
1Department of Dermatology, Sapporo Medical College
2Department of Radiology, Sapporo Medical College
pp.215-219
発行日 1986年3月1日
Published Date 1986/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203415
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48歳,男性.5,6歳頃より,日光露出部の色素沈着として発症.雀卵斑様色素斑も徐々に出現した.また,初診の1年前より下口唇に腫瘍が発生し,さらに初診時,上口唇と鼻背部には小腫瘍が数個存在した.前者は有棘細胞癌,後者は基底細胞上皮腫であった.光線感受性試験は,MEDが照射後24時間で反応はピークを示し,UVAに対し軽度低下,UVBに対しては軽度上昇傾向を示した.患者の培養線維芽細胞は,UV感受性の増加と,不定期DNA合成能(UDSと略)がほぼ100%であることが証明された.以上より,xeroderma pigmentosum (XP) variant typeと診断された.
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