Japanese
English
原著
リンパ管腫,血管腫合併症例に対する第VIII因子関連抗原をマーカーとして用いた非標識酵素抗体法の応用
Unlabeled Peroxidase-Antiperoxidase Method on Factor VIII Antigen for a Combined Case of Lymphangioma and Hemangioma
佐藤 貴美子
1
,
原 徹
1
,
佐野 豊
1
,
菅原 光雄
1
,
三上 英樹
2
Kimiko SATOH
1
,
Tohru HARA
1
,
Yutaka SANO
1
,
Mitsuo SUGAWARA
1
,
Hideki MIKAMI
2
1弘前大学医学部形成外科教室
2弘前大学医学部皮膚科教室
1Department of Plastic Surgery, Hirosaki University School of Medicine
2Department of Dermatology, Hirosaki University School of Medicine
pp.887-890
発行日 1985年10月1日
Published Date 1985/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203337
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第VIII因子関連抗原は血管内皮細胞で生成分泌されていることが証明されて以来,血管内皮細胞の同定に利用されてきた,我々は,世界的に稀であるとされているリンパ管腫・血管腫の合併症例について,ヘマトキシリン・エオジン染色標本では血管かリンパ管かの鑑別が困難な部分がみられたため,第VIII因子を血管内皮細胞のマーカーとしてPAP法を行った.症例は2歳1カ月,男児.生下時より,右腸骨棘前部〜腰部にかけて小児頭大,扁平な紅斑がみられ,出没を繰り返す小指頭大の腫瘤を認めた.PAP法を施行した結果,真皮深層の血管腔,リンパ管腔の鑑別に有用であることが実証された.
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