Japanese
English
原著
全身性エリテマトーデスに合併した尿酸沈着症の1例
A Case of Urate Deposition Associated with Systemic Lupus Erythematosus
坪井 良治
1
,
木村 太紀
1
,
種田 明生
1
,
小川 秀興
1
,
津田 裕士
2
Ryoji TSUBOI
1
,
Taiki KIMURA
1
,
Akio TANEDA
1
,
Hideoki OGAWA
1
,
Hiroshi TSUDA
2
1順天堂大学医学部皮膚科教室
2順天堂大学医学部内科教室
1Department of Dermatology, Juntendo University School of Medicine
2Department of Internal Medicine, Juntendo University School of Medicine
pp.555-558
発行日 1985年7月1日
Published Date 1985/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203276
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全身性エリテマトーデス(SLE)の経過中,痛風発作を伴うことなく,四肢に多量の尿酸沈着を認めた25歳,女性例を報告した.SLEの経過中,腎機能低下や利尿剤等の使用により高尿酸血症を来すことは時にあるが,痛風を合併することは非常に稀である,その理由として,2疾患の発症年齢・性差の違いや,SLE経過中の痛風関節炎の診断の難しさだけでなく,SLEにおける補体の低下や白血球の機能障害等の免疫学的異常が,痛風の急性.炎症の発生を抑制しているものと考えられた.
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