Japanese
English
原著
Bowenoid Papulosisの2例—本邦例の統計的観察
Two Cases of Bowenoid Papulosis:Statistical Observation of Bowenoid Papulosis
近藤 靖児
1
,
車地 祐子
1
,
角田 克博
1
Seiji KONDO
1
,
Yuko KURUMAJI
1
,
Katsuhiro TSUNODA
1
1東京医科歯科大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, School of Medicine, Tokyo Medical and Dental University
pp.419-424
発行日 1985年5月1日
Published Date 1985/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203250
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
要約 Bowenoid papulosisの2例を報告した.症例1:20歳女.2週間前から肛囲,大陰唇に軽い瘙痒感を伴う半米粒大までの黒褐色扁平丘疹が多発した.症例2:74歳男.1年半前から陰茎左側面に米粒大までの灰黒色丘疹が集籏し,小指頭大の隆起性局面を形成.自覚症はない.両例ともボーエン病類似の組織像を呈した.症例1では,電顕的検索を行ったが,ケラチノサイト核内のウイルス様粒子は認められなかった.治療:液体窒素療法にて症例1は治癒,症例2は略治.
本邦報告例は自験2例を加えて現在までに52例を数える.それらについて統計的観察を行った結果,本症に対しては積極的に治療すべきことを強調した.
Copyright © 1985, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.