Japanese
English
原著
Bowenoid Papulosis—高齢男子例の螢光抗体法的検索
Bowenoid Papulosis:Report of an Aged Man with an Immunofluorescence Study
小松 威彦
1
,
木村 俊次
1
,
原田 玲子
2
,
稲本 伸子
3
Takehiko KOMATSU
1
,
Shunji KIMURA
1
,
Reiko HARADA
2
,
Nobuko INAMOTO
3
1慶応義塾大学医学部皮膚科教室
2東京電力病院皮膚科
3北里研究所付属病院皮膚科
1Department of Dermatology, Keio University School of Medicine
pp.361-365
発行日 1982年4月1日
Published Date 1982/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412202617
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60歳,男子.約2ヵ月前から亀頭および包皮に黒褐色調皮疹が出現.組織学的にBowen病に一致する所見を得た.電顕的には有棘層上層〜角質層下部のケラチノサイト核内に,ヒト乳頭腫ウイルス様粒子を見出した.さらに抗ヒト乳頭腫ウイルス抗血清を用いた螢光抗体間接法を施行し,表皮上層の核に一致する特異螢光を得た.Bowenoidpapulosisは一般に40歳以下に多く,それ以上は稀で,本症例は本邦最高齢と思われる.また今回の検索により,本症とヒト乳頭腫ウイルスとの関係は,さらに確実性を増したといえる.
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