Japanese
English
原著
日光蕁麻疹の1例
A Case of Solar Urticaria
山本 泉
1
Izumi YAMAMOTO
1
1茨城県厚生農業協同組合連合会総合病院取手協同病院皮膚科
1Department of Dermatology, Toride Kyodo Hospital
pp.289-292
発行日 1985年4月1日
Published Date 1985/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203225
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要約 症例は42歳の女性で,約1年来,昼頃にガラス越しの日光に15分位あたると瘙痒と膨疹形成をみる.初診時には,右上肢,頸部,顔などの露出部に限局し,びまん性に紅斑と膨疹を認めた.BLBランプの照射試験で膨疹を誘発しえたが,Y43フィルターを装着したスライドプロジェクターによる可視光の照射では膨疹を誘発しない.SEランプ照射では4MED照射しても皮疹は誘発されない.以上より本症例の作用波長はUVA域にあると考えた.RoC社のサンスクリーン剤(7A+B)無色の外用により,皮疹の出現を予防できた.なお,被動転嫁試験は施行できなかった.
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