Japanese
English
原著
葛根湯による薬疹の1例
Kakkonto-induced Drug Eruption
太田 みどり
1
,
津谷 喜一郎
1
,
戸田 浄
1
Midori OTA
1
,
Kiichiro TSUTANI
1
,
Kiyoshi TODA
1
1東京逓信病院皮膚科
1Department of Dermatology, Tokyo Teishin Hospital
pp.293-296
発行日 1985年4月1日
Published Date 1985/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203227
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要約 26歳の男性.躯幹,上肢,下肢に瘙痒のある出血性の丘疹が多発.7日後には出血斑を中心に浸出傾向の強い紅斑が地図状に不規則に融合し,広範な局面を形成した.臨床検査所見には,特に異常を認めなかった,皮疹出現前より内服していた葛根湯,およびその成分の一つである麻黄の誘発試験で,皮疹の再現をみたため,本症例を葛根湯による薬疹と診断した.
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