Japanese
English
原著
先天性側頸瘻の1例
A Case of Congenital Lateral Cervical Fistula
原田 玲子
1
,
磯貝 豊
2
Reiko HARADA
1
,
Yutaka ISOGAI
2
1東京電力病院皮膚科
2東京電力病院耳鼻咽喉科
1Department of Dermatology, Tokyo Denryoku Hospital
2Department of Otorhinolaryngology, Tokyo Denryoku Hospital
pp.613-619
発行日 1983年7月1日
Published Date 1983/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412202871
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19歳・男子に,生下時より認められた不完全側頸瘻の1例を報告した.従来の本症の報告は他科領域におけるものがほとんどであるが,皮膚科を受診することも稀ならずあるものと思われる.本症の治療上,内口を含めた痩管の完全摘出が必要であるが,そのためには瘻管造影により,あらかじめ瘻管の走行を確認しておくことが望ましい.
1970年から1980年までの本邦報告例を集計し,特に側頸嚢胞との関係等につき,若干の文献的考察を加えた.
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