Japanese
English
原著
いわゆる皮膚混合腫瘍の一考察—特にその組織所見と発生について
A Study of So-called Mixed Tumor of the Skin
足立 功一
1
,
足立 柳理
1
,
青柳 俊
1
,
三浦 祐晶
1
Koichi ADACHI
1
,
Riri ADACHI
1
,
Takashi AOYAGI
1
,
Yusho MIURA
1
1北海道大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Hokkaido University School of Medicine
pp.1023-1028
発行日 1982年10月1日
Published Date 1982/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412202729
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組織学的に皮膚混合腫瘍の診断を得た自験例17例の臨床的所見,組織学的所見をまとめ,本邦報告例29例と比較検討し文献的考察も行なった.
1)臨床所見に関しては男女差がなかったことを除いては,報告されているものと大きな差異はみられなかった.
2)組織学的所見は,自験例,報告例ともにエクリン汗腺,アポクリン汗腺,毛嚢脂腺系への分化と種々多彩な形態がみられ,Hcadingtonの主張しているeccrine, apocrineの2つのtypeがあることが考えられた.その発生に関しても,未分化で多分化能を有する細胞の成熟構造の分化を示す一種の過誤腫ではないかということが強く推測された.
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