Japanese
English
原著
紅斑性天疱瘡—補体結合性表皮細胞間抗体と若干の免疫学的知見
Pemphigus Erythematosus:Complement Fixing Intercellular Antibodies & Some Immunological Findings
仲 弥
1
,
栗原 誠一
1
,
西川 武二
1
,
籏野 倫
1
Wataru NAKA
1
,
Seiichi KURIHARA
1
,
Takeji NISHIKAWA
1
,
Hitoshi HATANO
1
1慶応義塾大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Keio University School of Medicine
pp.945-950
発行日 1982年10月1日
Published Date 1982/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412202716
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血清中に補体結合性表皮細胞間抗体が見出された典型的な紅斑性天疱瘡の42歳男性例を報告するとともに,本抗体の病因性を検索すべく,自験患者の血清を本人の健常皮膚に局注することにより実験的天疱瘡の作成を試みた.その結果,表皮棘融解は惹起しえなかったが,本抗体の表皮細胞間への結合が明らかに認められたことより,天疱瘡患者血清中の補体結合性抗体は表皮細胞間に強い親和性をもち,病変発現に積極的に関与しているものと考えた.
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