Japanese
English
原著
Pilomatrixomaの1例—電気焼灼法により完治した大型隆起例
A Case of Pilomatrixoma: A Large Elevated Case Cured by Electrodesiccasion
横田 朝男
1
,
風間 敏英
1
,
藤澤 龍一
1
Tomoo YOKOTA
1
,
Toshihide KAZAMA
1
,
Ryuichi FUJISAWA
1
1昭和大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Showa University School of Medicine
pp.685-688
発行日 1982年7月1日
Published Date 1982/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412202671
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66歳,女.約2年前より発症し徐々に増大.初診時,右眉毛部に3×2cm,表面凹凸不平,やや分葉状を呈し半球状に降起した腫瘍で,典型的組織像を呈した.外科的摘除術でなく,4回の分割電気焼灼法により完治した.また1971年〜80年の過去10年間における当科の症例36例(37個)と,調べ得た本邦報告例287例について総括し,多発例,大きさ,骨化の頻度について述べ,特に本症の臨床型を,a.皮内〜皮下型,b.隆起型,b'.潰瘍形成型,c.特殊—水疱〜偽嚢腫形成型,に分類して記載するとともに,隆起型では,本例に施行した分割電気焼灼法も有効な治療法であることを強調した.
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