Japanese
English
原著
島根県におけるスポロトリコーシス—気候からみた発生頻度の差について
Sporotrichosis in Shimane Prefecture:The Incidence of Sporotrichosis from the Climatic Point of View
大畑 力
1
,
高垣 謙二
1
,
地土井 嚢璽
1
Tsutomu OHATA
1
,
Kenji TAKAGAKI
1
,
Joji JIDOI
1
1島根医科大学皮膚科教室
1Department of Dermatology, Shimane Medical University
pp.487-492
発行日 1982年5月1日
Published Date 1982/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412202637
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49歳,主婦,島根県大田市在住.顔面に生じた皮膚リンパ管型スポロトリコーシスの1例を報告した.本症例は,われわれの調べた限りでは島根県における第2例目の報告となる.
スポロトリコーシスは,その発生に地理的偏差をみとめ,関東地方,九州地方,近畿地方に多く,北海道,東北地方,北陸地方,山陰地方に少ない.そこで本症の比較的多い地方と少ない地方の気温,湿度,雨量,地表面温度などの気候上の観点から,本症の発生の地理的偏差について考察した.
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