Japanese
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兵庫県におけるスポロトリコーシスの2例
TWO CASES OF SPOROTRICHOSIS IN HYOGO PREFECTURE
鶴 圭一郎
1
Keiichiro TSURU
1
1神戸医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Kobe Medical College
pp.519-523
発行日 1966年5月1日
Published Date 1966/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491204370
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I.はじめに
スポロトリコーシスは近年わが国でも著しい増加を示しており,もはや稀な疾患とはいえないが,地理的分布にかなり偏りがあることが知られている。1961年福代1)の報告によれば,本邦例110例中96例,約87%が関東地方の報告でしめられ,残りが東海以西で,北海道,東北,北陸,甲信越,山陰,四国地方には非常に少ないものとされている。近畿,中国地方では従来本症患者はりようりようたるものであつたが,最近では報告例も散見され,漸次増加の傾向がみられる。
しかしながら兵庫県在住者では,我々の調べえた範囲では未だ橋本2),三木3),赤木4)の3例を算えるに過ぎない。最近我々は兵庫県在住者の本症の2例を経験したのでその概略を報告する。
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