Japanese
English
原著
塩酸エプラジノン(レスプレン)による日光性皮膚炎の1例
PHOTOSENSITIVITY REACTION DUE TO EPRAZINONE DIHYDROCHLORIDE (RESPLEN)
東 禹彦
1
,
平田 攝子
1
Nobuhiko HIGASHI
1
,
Setsuko HIRATA
1
1関西医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Kansai Medical University
pp.121-125
発行日 1978年2月1日
Published Date 1978/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412201851
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要約 気管支喘息罹患中の38歳,男子患者に10カ月来生じていた日光性皮膚炎が塩酸エプラジノン(レスプレン)によるものであることを確認したので報告した.内服照射誘発試験の方法は薬剤を6日間連続投与し,Dermaray I型でFL20S・BLBを20cmの距離から20分間照射した.レスプレン1日60mgを投与した場合は陰性であつたが,1日120mgを投与したところ,照射部位には1時間後に瘙痒著明となり,2時間後には紅斑を生じた.
この紅斑は6日後にもわずかに認めることが出来た.自験例は大量投与ではじめて発症していること,比較的治癒しやすかつたことなどから,アレルギー性よりも光毒反応に基づいて生じた皮膚炎ではないかと推定した.
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