原著
Acute Febrile Neutrophilic Dermatosis(Sweet病)
湯本 薫
1
,
柴田 東佑夫
1
,
大塚 秀人
1
,
徳田 安章
1
Kaoru YUMOTO
1
,
Haruo SHIBATA
1
,
Hideto OTSUKA
1
,
Yasuaki TOKUDA
1
1東京医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Tokyo Medical College
pp.583-590
発行日 1980年7月1日
Published Date 1980/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412202254
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64歳女子のacute febrile neutrophilic dermatosis(Sweet病)の1例を報告し,自験例を含め本邦症例64例につき若干の統計的考察を試みた.自験例では従来報告されていないリンパ球減少およびT,B細胞のsubpopulationの逆転が見られたか,その意味づけは不明である.またNBTテストおよびQuie法による好中球殺菌試験では,ともにやや低値を示し,感染抵抗の低下傾向をおもわせた.さらに皮疹組織のUnna-Pappenheim染色標本で,いわゆるstrange granuleがみられたが,その本態についての解明は困難である.
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