Japanese
English
臨床統計
小丘疹性日光疹(Micropapular Light Eruption)についてのアンケート調査
Survey of Micropapular Light Eruption
八木沼 健利
1
,
澤田 俊一
1
,
山岸 玲子
1
,
上出 良一
1
Taketoshi YAGINUMA
1
,
Shunichi SAWADA
1
,
Reiko YAMAGISHI
1
,
Ryoichi KAMIDE
1
1東京慈恵会医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, The Jikei University School of Medicine
キーワード:
多形日光疹
,
小丘疹性日光疹
,
papulovesicular light eruption
Keyword:
多形日光疹
,
小丘疹性日光疹
,
papulovesicular light eruption
pp.21-24
発行日 1989年1月1日
Published Date 1989/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412204023
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小丘疹性日光疹の発生頻度,病像,および患者の意識を検討する目的で一般成人1,383名(男性788名,女性595名)を対象にアンケート調査を行った.男性の2.3%,女性の5.0%が小丘疹性日光疹に合致する症状を経験していた.皮膚色については患者群のほうが白いと答えたものが多かった.紫外線に対する反応性(skin type)は,患者群でsunburnしやすくsuntanしにくいと答えたものが多かった.臨床像としては,10〜40歳代に初発し,毎年4,5月から始まり,7,8月にピークに達し,hardening現象を示したものは14.3%であった.30分〜3時間の日光照射で,おもに前腕伸側に瘙痒性粟粒大紅色丘疹を生じ,1週間以内に消失する.約15%に平均6年で自然治癒が認められた.本症により半数のものが日常生活に不便を感じており,医治を必要としたものは約30%であった.
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