Japanese
English
原著
劣性Ⅱ型の弾力線維性仮性黄色腫の1例
Pseudoxanthoma Elasticum (Autosomal Recessive type II)
松田 博子
1,3
,
吉田 彦太郎
2
,
野原 望
1
Hiroko MATSUDA
1,3
,
Hikotaro YOSHIDA
2
,
Nozomi NOHARA
1
1岡山大学医学部皮膚科学教室
2長崎大学医学部皮膚科学教室
3岡山赤十字病院皮膚科
1Department of Dermatology, Okayama University School of Medicine
2Department of Dermatology, Nagasaki University School of Medicine
pp.975-981
発行日 1979年11月1日
Published Date 1979/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412202138
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1.かつて著者らの1人野原によって皮膚弛緩症として報告された症例を再検討し,10余年の経過において弾力線維性仮性黄色腫(以下PXE)に特異的な皮膚症状,組織学的所見が出現したので,診断を訂正する目的でその詳細を報告した.
2.この症例(36歳,女子)はPopeのPXEの分類上もっともまれなautosomal recessivetypeのⅡ型に属することが明らかにされた.
3.自験例には梨子地眼底,angioid streaks,近視,肋軟骨の骨化,頭蓋骨の肥厚,肺の拘束性障害,内臓下垂,I.Q.の低値などの異常所見がみられ,上腕の皮膚には表皮穿孔性弾力線維症の合併が認められた.
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