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弾力線維性仮性黄色腫の1例
只木 大六
1
1国立仙台病院皮膚泌尿器科
pp.317-320
発行日 1956年5月1日
Published Date 1956/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201685
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緒言
本症は1896年Darierの命名以来内外共に多数の報告がなされ,長い間単に皮膚のみに限られた疾患と考えられていたものであるが,近年に至り全身の弾力線維組織の系統的疾患と見做す者が多くなつた。持に1929年Groenblad1)は本症3例に網膜にAngioid streaksを見出し皮膚と眼症状を本症のSyndromeと称した。木口・岡田1)によれば本症候群は本邦に於て32例記載されて居る。余は最近本態性高血圧を伴なう本症の1例を経験し諸検索を行つた結果全身の弾力線維系に病変を想起せしめる資料を若干得たので茲に報告する次第である。
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