Japanese
English
症例報告
心筋梗塞を伴った弾力線維性仮性黄色腫の1例
A case of pseudoxanthoma elasticum associated with myocardial infarction
沖山 奈緒子
1
,
入交 珪子
2
,
三宅 隆之
3
Naoko OKIYAMA
1
,
Keiko IRIMAJIRI
2
,
Takayuki MIYAKE
3
1石心会狭山病院皮膚科
2石心会狭山病院循環器内科
3石心会狭山病院循環器内科
1Depertment of Dermatology,Sekishinkai Sayama Hospital
2Depertment of Internai Medicine of Circulatory Organ,Sekishinkai Sayama Hospital
3Department of Internal Medicineof Circulatory Organ, Sekishinkai Sayama Hospital
キーワード:
弾力線維性仮性黄色腫
,
心筋梗塞
,
網膜色素線条
Keyword:
弾力線維性仮性黄色腫
,
心筋梗塞
,
網膜色素線条
pp.563-565
発行日 2004年6月1日
Published Date 2004/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100732
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46歳,女性.皮疹の出現に気付いていない.心電図異常があり,経皮冠動脈造影検査にて左前下行枝・左回旋枝・右回旋枝の三枝にわたる陳旧性心筋梗塞と診断された.その際,鼠径部の皮疹を指摘され,当科を紹介された.初診時,項部,腋窩および鼠径部に,米粒大で楕円形から紡錘形の淡黄白色で扁平に隆起した小結節が多発,集簇していた.組織学的には,真皮中深層の弾力線維の膨化,断裂,捲縮があり,Kossa染色では同部位に一致して石灰沈着を認めた.両側網膜色素線条も伴っていた.弾力線維性仮性黄色腫は,その診断がほかの全身的な合併症,特に心血管病変において,治療方針を決定付けることとなるため,皮膚科医の果たす役割は大きいと考えた.
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