Japanese
English
原著
経過中に特発性大腿骨頭壊死を合併した全身性エリテマトーデスの1例
A Case of Systemic Lupus Erythematosus Associated with Idiopathic Necrosis of the Femoral Head
中野 朝益
1
,
大熊 守也
1
,
手塚 正
1
Tomornitsu NAKANO
1
,
Moriya OHKUMA
1
,
Tadashi TEZUKA
1
1近畿大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Kinki University School of Medicine
pp.449-453
発行日 1982年5月1日
Published Date 1982/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412202630
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34歳主婦のSystemic Lupus Erythematosus (SLE)の経過中に特発性大腿骨頭壊死を合併した1例を報告した.特発性大腿骨頭壊死は大腿骨頭への血行障害によって骨頭の壊死,破壊,変形を生じ,関節痛,可動制限,歩行障害など日常生活に著しい障害をもたらす重要股関節疾患である.その病因についてはSLEが骨壊死を生じる基礎疾患であるのか,原疾患の治療に使用されたステロイド剤の影響によるものか未だ定説は得られていない.しかし特発性大腿骨頭壊死は最近増加の傾向にあり,治療上早期に的確な診断を下すことが重要であり,皮膚科医も本疾患の存在を認識し,早期発見に努める必要があると考え,SLEと特発性大腿骨頭壊死の関係について文献的考察をおこなった.
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