Japanese
English
原著
粘液腫2例
Two Cases of Myxoma
佐藤 大治
1
,
長 卓徳
1
,
中島 雅典
1
,
中村 康寛
1
,
浜崎 章
2
Daiji SATO
1
,
Takanori CHO
1
,
Masanori NAKASHIMA
1
,
Yasuhiro NAKAMURA
1
,
Akira HAMASAKI
2
1久留米大学医学部第二病理学教室
2浜崎外科
1The Second Department of Pathology, Kurume University School of Medicine
2Hamasaki Hospital
pp.905-908
発行日 1978年11月1日
Published Date 1978/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412201973
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左母指(54歳,男性)及び右大腿(46歳,女性)の皮下に発症した良性粘液腫2例を報告した.左母指の例は小葉状構造をとり,小葉周囲の結合識における細胞は紡錘型で同心性に配列し,膠原線維が平行して見られ,神経周膜に類似していること,正常末梢神経からの移行像らしい部分が見られることより,稀な神経鞘起源の粘液腫と考えられた.また右大腿の例は大腿二頭筋筋膜に接していたことより,大腿二頭筋起源と思われた.これら2例は現在まで転移も再発も認められない.
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