Japanese
English
原著
小児の汎発性膿疱性乾癬(zumbusch type)の1例
A CASE OF PUSTULAR PSORIASIS OF ZUMBUSCH (TYPE) IN A CHILD
森下 玲子
1,2
Reiko MORISHITA
1,2
1鹿児島市立病院皮膚科
2鹿児島大学医学部皮膚科教室
1Division of Dermatology, Kagoshima city Hospital
2Department of Dermatology, Faculty of Medicine, Kagoshima University
pp.203-208
発行日 1978年3月1日
Published Date 1978/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412201863
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
汎発性膿疱性乾癬は,比較的稀な疾患とされているが,なかでも小児の本症は極めてめずらしい.15歳以下に発症した本症は,自験例を含めて,本邦では21例,Zumbuschtype 13例,Schuppener type 5例,全身症状の有無について記載のないもの3例である.
自験例は,10歳女児,激しい局所療法により誘発されたと思われる.ステロイド,抗生物質,DDS,methotrexate,ノイトロピンで治療を試みたが,期待した効果はえられず,多価アンチゲン混合物(パスパート)の皮内注射により,約10カ月間の完全寛解期をえた.現在なお,皮疹および発熱などの全身症状の再発をみていない.
Copyright © 1978, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.