Japanese
English
原著
SLEの肢端壊疽とレセルピン動注療法
GANGRENE OF THE FINGER IN SYSTEMIC LUPUS ERYTHEMATOSUS AND ITS INTRAARTERIAL RESERPINE THERAPY
川津 友子
1
,
秋元 隆道
2
Tomoko KAWATSU
1
,
Takamichi AKIMOTO
2
1愛媛大学医学部皮膚科教室
2大阪府立羽曳野病院皮膚科
1Department of Dermatology, Ehime University School of Medicine
2Department of Dermatology, Habikino Hospital
pp.859-863
発行日 1976年11月1日
Published Date 1976/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412201653
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SLEの経過中に指端壊疽を生じた36歳と35歳の女性2例を報告した.治療としては十分量の副腎皮質ホルモン剤で原病のコントロールを行い,壊疽は保存的に治療し,ミイラ化した後に断端形成術を行うのが最良と考える.
またSLEの肢端壊疽の予防には,原病のコントロールに重点をおくと共に,レイノー症状の強い症例にはレセルピン動注療法を併用し,持続性の有痛性紫藍色斑や痂皮様黒褐色斑が認められたら,ただちに大量の副腎皮質ホルモン剤の投与にふみきるのがよいと考える.
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