特集 抗癌剤の使い方
Topics
動注療法
清水 敬生
1
,
荷見 勝彦
1
,
増淵 一正
1
Yoshio Shimizu
1
1癌研究会附属病院婦人科
pp.485-488
発行日 1990年6月10日
Published Date 1990/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904851
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動注化学療法は,抗癌剤を腫瘍の栄養動脈に直接投与することにより,腫瘍内の薬剤濃度を上昇させ抗腫瘍効果を最大限に高め,同時に全身循環系への流出を少なくして副作用を最小限にとどめようとする局所投与法である。1950年にKloppにより創始された1)。婦人科悪性腫瘍は主病巣が骨盤腔内に存在し,その適応が見出されて以来,急速に普及している。わが国は世界的にも動注の盛んな国であり,本稿では日本のデータを中心に現況を概説する。
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