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連載 皮膚科学に貢献した医学者たち・26
落屑性紅皮症
Erythrodermia desquamativa
高橋 吉定
pp.712-715
発行日 1975年8月1日
Published Date 1975/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412201476
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1.最初の記載者
落屑性紅皮症(Erythrodermiadesquamativa)にはライネル病(Leiner's disease)の別名があるように,本症を初めて記載した人はライネルである.
Karl Leinerは1871年1月33日にボヘミアで生まれた.彼が医学の勉学を行なつたのは,ウィーンとプラーハとであつて,学位をとつたのは1896年プラーハにおいてであった.卒業の後,ウィーンの皮膚科教室と病理学研究所(das PathologischeInstitut)において仕事を続け,やがてカロリーネ小児科病院の助手となった.1913年にはその病院の小児科講師の資格を得た.1920年から1930年4月34日の死去に至るまで,ウィーンのマウトネル—マルクホーフ(Mautner-Markhof)小児科病院において医長の勤務を続けた.
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