カラーグラフ 皮膚病変のみかたとらえ方
紅皮症
石川 英一
1
,
石川 治
1
1群馬大学医学部・皮膚科
pp.1570-1571
発行日 1986年9月10日
Published Date 1986/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220540
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概念
紅皮症は全身の落屑性発赤を主徴とする炎症性皮膚反応に対し名づけられた症状名である.この状態を呈する疾患として,田代ら1)が本邦紅皮症例509例の原因ないし基礎疾患を分類した結果では,アトピー性皮膚炎または汎発性神経皮膚炎によるものが164例(32.3%)と最も頻度が高く,次いで薬疹・中毒疹109例(21.4%),乾癬45例(8.8%),接触皮膚炎42例(8.3%),日光皮膚炎24例(4.7%),悪性腫瘍18例(3.5%)の順であった.
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