Japanese
English
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テラ・コートリル軟膏の使用経験—附:類乾癬様・落屑性紅皮症様症例に対する効果
L'EXPERIENCE THERAPEUTIQUE DE L'ONGUENT DE TERRACORTRIL.
山田 瑞穂
1
,
柳井 哲雄
1
,
西浦 力
1
Mizuho Yamada
1
,
Tetsuo Yanai
1
,
Tsutomu Nishiura
1
1国立京都病院皮膚科
1Laclinique dermatologique de l'hopital national de Kyoto
pp.787-790
発行日 1958年7月1日
Published Date 1958/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202316
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I.緒言
古くより局所軟膏療注は皮膚疾患に対して第1義的に行なわれ,近時種々のすぐれた治療法が行なわれる様になつても,依然としてその重要性は失われていない。アレルギー性皮膚疾患に対して,副腎皮質ホルモンの注射あるいは内服ばすぐれた効果を示すが,これを軟膏として局所に使用しても甚だ有効であることが知られている。殊にHydrocortisoneは組織に於ける抗炎症作用が大で局所効果のすぐれた薬剤である。副腎波質ホルモン剤の使用によつて,局所の細菌感染等に対する抵抗減弱を来たして増悪あるいは再発することが無いではなく,これを予防し,又細菌感染があれば積極的にこれを除去することによつて,これにもとずくアレルギーを消退せしめ,一層すぐれた効果を期待するために,我々は従来抗生物質と副腎皮質ホルモンを軟膏に混じて使用して来たが,これ等を適量含有するテラ・コートリル(Terra-cortril)軟膏を使用する機会に悪まれたので,その使用経験を報告する。
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