Japanese
English
原著
アンピシリン疹を伴つた伝染性単核球症
INFECTIOUS MONONUCLEOSIS WITH AMPICILLIN RASH
遠藤 幹夫
1
,
辻口 喜明
1
,
今川 一郎
1
,
森嶋 隆文
1
Mikio ENDO
1
,
Yoshiaki TSUJIGUCHI
1
,
Ichiro IMAGAWA
1
,
Takafumi MORISHIMA
1
1日本大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Nihon University School of Medicine
pp.467-472
発行日 1975年6月1日
Published Date 1975/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412201442
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欧米においては伝染性単核球症患者にアンピシリン疹が高率に出現し,本症患者に対する本薬剤の使用は禁忌とされているほどである.しかし,本邦においてはいまだその報告をみないようである.そこで,自験例の概要を報告するとともに伝染性単核球症にみられるアンピシリン疹の臨床的特徴につき記した.
自験例における皮疹の発現機序としていくつかの可能性が考えられるが,異型リンパ球の出現を特徴とするCytomegalo virus mononucleosisやリンパ性白血病等にもアンピシリン疹が高率に出現するとの事実を考慮に入れると,皮疹発現に際して異型リンパ球が何らかの役割を果しているように思われる.
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