Japanese
English
原著
眼病変を伴つた色素失調症(Bloch-Sulzberger症候群)について
A CASE OF INCONTINENTIA PIGMENTI WITH OCULAR LESIONS
辻口 喜明
1
,
花輪 滋
1
,
森嶋 隆文
1
Yoshiaki TSUJIGUCHI
1
,
Shigeru HANAWA
1
,
Takafumi MORISHIMA
1
1日本大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Nihon University School of Medicine
pp.823-828
発行日 1977年10月1日
Published Date 1977/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412201805
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
色素失調症の典型的皮膚病変を主訴として来院した生後12日目の女児例を経験した.合併症の有無につき精査したところ,究極的には水晶体後線維症へ進展することが考えられる初期の眼病変を見い出し,早期に眼科的に加療しえた貴重な症例である.本症の眼病変の約1/3は後水晶体線維症あるいは仮性網膜膠腫と呼ばれ,その多くは失明しているとの事実を知り,今更ながら眼病変の早期発見,早期治療の必要性を再確認させられると共に,眼病変に十分留意すべきであることを強調したい.
Copyright © 1977, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.