Japanese
English
原著
色素性痒疹について
PRURIGO PIGMENTOSA
長島 正治
1
Masaji NAGASHIMA
1
1慶応義塾大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, School of Medicine, Keio University
pp.825-830
発行日 1974年12月1日
Published Date 1974/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412201369
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色素性痒疹の2例(27歳,46歳女性)を追加報告するとともに,既報告例で現在経過観察中の2例についてもその後の経過をのべた.また自験10例ならびに文献例7例を総括し,本疾患の病因ないし発症機序また治療について考察した.
本疾患の病因はなお不明である.貼付試験による接触アレルゲン検出は現在不成功に終つているが,なお種々の点から本疾患の病因として接触アレルギー関与の可能性は捨て難い.本疾患治療には従来みるべきものがなかつたが,自験3例にDDS内服を試みた結果は一応有効としてよく,本疾患治療に試用すべき薬剤と考えられた.しかしその効果確認にはなお多数例の追加検討と長期観察が必要であることをのべた.
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