Japanese
English
原著
全経過を観察しえたLetterer-Siwe病の1例
LETTERER-SIWE DISEASE
益田 俊樹
1
,
萩山 正治
1
,
小玉 肇
1
Toshiki MASUDA
1
,
Masaharu HAGIYAMA
1
,
Hajime KODAMA
1
1岡山大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Okayama University Medical School
pp.445-451
発行日 1974年6月1日
Published Date 1974/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412201312
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生後1カ月で小水疱を初発症状として発症したLetterer-Siwe病の1例を報告した.この症例は,小水疱の生検により,初期において本症と診断されたもので,その後間擦疹様皮疹,脂漏性湿疹様皮疹,出血斑など本症の典型的な皮疹を続発し,10カ月の経過後,全身症状の増悪をきたして死亡した.その治療および経過を述べ,皮疹につき若干の考察を加えた.皮疹を初発症状とする症例においては,脱色斑の混在に注意し,皮疹の組織学的検討による本症の初期における診断が大切である.
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