Japanese
English
原著
カンジダ性肉芽腫の1例
A CASE OF CANDIDA GRANULOMA
福士 堯
1
,
亀田 忠孝
1
,
花田 勝美
1
,
野口 允
1
Gyo FUKUSHI
1
,
Tadataka KAMEDA
1
,
Katsumi HANADA
1
,
Makoto NOGUCHI
1
1青森県立中央病院皮膚科
1Department of Dermatology, Aomori Prefectural Central Hospital
pp.359-364
発行日 1974年5月1日
Published Date 1974/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412201297
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13歳,女子.10歳時に額に膿疱性皮疹を生じ,次第に被髪頭部,顔面に黄色調の汚い痂皮を伴う肥厚する潮紅性病巣が拡大し,右2指爪の肥厚,溷濁,変形をもみるようになり,更に外陰にも皮疹をみた.何れの部位から採取した材料からもC.alb.を得た.また,喀痰中からも鏡検ならびに培養で同じ菌を得た.組織学的には角質屑,毛のう上皮に多数の仮性菌系の存在をみた.仮性菌系はH・E染色においても染色陰性像として観察し得た.治療上,ナイスタチン,Bay-B-5097は効果は期待出来ず,アンフォテリシンBの投与で治癒状態を得た.
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