Japanese
English
講座
菌状息肉症
MYCOSIS FUNGOIDES
田代 正昭
1
,
野村 慶子
1
Masaaki TASHIRO
1
,
Keiko NOMURA
1
1鹿児島大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Faculty of Medicine, Kagoshima University
pp.141-153
発行日 1974年2月1日
Published Date 1974/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412201269
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
1832年Alibertにより初めて記載された菌状息肉症は,皮膚細網症類の中でその占める位置になお若干の論議の余地があるとしても,本症の末期はいわゆる細網系細胞の腫瘍性増殖であり,予後もまた不良である.しかしその処に至るまでには,臨床的には極めて特長的な推移をみ,組織学的にも特異な炎症性肉芽腫性の細網系増殖が認められ,本症は臨床上独自の性格を有する疾患と考えられる.
本症については,すでに諸家により多数の報告があり,ことに古谷,川田らは本症に関する知見を詳細に解明され,われわれはそれに補筆しうる所見をとくに所持しないが,これを機会に教室例を整理したので,症例を中心に記載する.
Copyright © 1974, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.