Japanese
English
原著
サルコイドージスの1例
A CASE OF SARCOIDOSIS
湖山 里美
1
,
服部 怜美
1
,
岩崎 隆
1
,
本田 光芳
1
Libi KOYAMA
1
,
Satomi HATTORI
1
,
Takashi IWASAKI
1
,
Mitsuyoshi HONDA
1
1日本医科大学付属第二病院皮膚科
1Department of Dermatology, Nippon Medical School Second Hospital
pp.783-791
発行日 1973年9月1日
Published Date 1973/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412201200
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74歳,女子.顔面,躯幹,四肢に特異な皮疹型を呈したサルコイドージスの1例を経験した.
皮疹は,鱗屑を付着した丘疹が孤立して存在するもの,これらが大きな局面を形成するもの,あるいは辺縁が堤防状に隆起した環状の形態をとるものなど種々の病型を呈する.
本例は,皮膚病変以外に,虹彩毛様体炎を認め,胸部レ線像ではサルコイドージス研究協議会の診断基準よりM1H2P0の所見がみられた.ツベルクリン反応は減弱,Kveim反応は,抗原入手とともに行なう予定である.組織学的には,真皮全層,皮下組織にわたり,ラングハンス型あるいは異物型巨細胞を多数混じた類上皮細胞肉芽腫の形成を認めた.
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